【11月1日 AFP】イスラエル軍は10月31日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部のジャバリア(Jabalia)難民キャンプを爆撃し、同地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の司令官らを殺害したと発表した。一方、ガザの保健当局は、爆撃により50人以上が死亡、約150人が負傷したとしている。

 難民キャンプの広さは1.4平方キロで、約11万6000人が登録されている。AFPが撮影した動画では、少なくとも47人の遺体が確認できた。ガザの保健当局は、なお数十人ががれきに埋もれている可能性があると指摘。「イスラエルによる凶悪な大虐殺だ」と非難した。

 現場には大きなクレーターが数か所でき、夜になっても大勢の人が生存者を探していた。

 イスラエル国防軍は声明で、「10月7日の(イスラエルへの)テロ攻撃の首謀者の一人、テロ組織ハマス・ジャバリア旅団(Jabalia brigade)の司令官、イブラヒム・ビアリを空爆により殺害した」と表明。「建物群の下にあるハマスの地下軍事施設は破壊された」とし、司令官以外にも多数の戦闘員が死亡したと主張した。(c)AFP/Adel Zaanoun with David Stout in Jerusalem