【10月31日 AFP】トルクメニスタンでこのほど、「今年の最も勇敢な犬」に治安当局に所属する犬が選ばれた。国犬の「アラバイ(Alabai)」(別名セントラル・アジア・シェパード・ドッグ)の地位を高めるための新たな動きとなった。

 旧ソ連構成国のトルクメニスタンでは、強い国民性を育むために、以前から同国原産の馬や犬を前面に押し出してきた。アラバイをめぐっては、彫刻が制作されたり、ニュースで報道されたりと国のシンボルとなっている。

 国営ニュートラル・トルクメニスタン紙は、国家保安省に所属する「アッカン」が今年の最も勇敢な犬コンテストで優勝したと報じた。

 国営テレビでは、セルダル・ベルドイムハメドフ(Serdar Berdymukhamedov)大統領の巨大な肖像画の前をトレーナーと一緒に歩くアッカンの姿を映した。

 現大統領の父親で前大統領のグルバングルイ・ベルドイムハメドフ(Gurbanguly Berdymukhamedov)氏も愛したアラバイ。体重は最大で120キロにもなるこの犬種はこれまで、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に子犬が渡された他、世界の首脳に贈呈されている。

 アラバイについてニュートラル・トルクメニスタン紙は、「他の犬種の影響を受けていない唯一の犬種で遺伝子の純粋さがずっと保たれていると専門家は考えている」と伝えている。(c)AFP