【10月31日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は30日、イスラム組織ハマス(Hamas)との停戦は「あり得ない」と断言し、「ハマスへの降伏に等しい」と主張した。

 ネタニヤフ氏は外国メディアとの記者会見で、「停戦の呼び掛けは、イスラエルに対してハマスとテロへの降伏を求めているのと同じだ。そんなことはあり得ない」と強調し、イスラエルは「勝利するまで戦う」と宣言した。

 イスラエルの同盟国である米国も停戦には反対している。

 米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は、「わが国は、現時点では停戦が正しい答えだとは考えていない」とし、代わりにガザへの人道支援を可能にするための戦闘の「一時的な中断」を検討すべきだと述べた。

 ハマスによる7日の攻撃を受け、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への空爆と地上作戦を強化し、240万人のガザ住民は恐怖を募らせている。ガザの保健当局によれば、死者は8300人を超えている。

 イスラエル軍はガザに地上部隊を投入し、ガザ市郊外にも戦車を配備しており、ガザの人道危機が深刻化する懸念が高まっている。(c)AFP