【10月30日 AFP】イスラエル軍の戦車が30日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)ガザ市(Gaza City)の境界付近に侵入したと、目撃者らが明らかにした。イスラエル軍はイスラム組織ハマス(Hamas)への攻撃を強めており、戦闘員数十人を殺害したと主張している。

 イスラエル軍報道官はAFPに対し、「過去24時間で600か所以上の標的を攻撃した」とし、前日の450か所から増えたと話した。ハマス側も、ガザ地区北部で「激しい戦闘」を行っていると明かしていた。

 目撃情報によると、イスラエル軍の戦車がガザ市南端のザイトゥン(Zaytun)地区に侵入。ガザ地区の南北を結ぶ幹線道路を封鎖した。

 現地住民はAFPに対し、イスラエル軍が「サラヘディン(Salahedin)通りを封鎖し、この道を通ろうとする全ての車に向かって発砲している」と話した。

 イスラエル軍は27日から地上作戦を拡大している。

 同軍によると、夜間の戦闘で「数十人」のハマス戦闘員を殺害。ハマス側は「建物やトンネルの中に立てこもり」、攻撃を試みているという。また、ハマスの「武器庫や対戦車ミサイルの発射拠点数十か所、隠れ家や基地」も襲撃したとしている。(c)AFP