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【10月30日 KOREA WAVE】韓国で家計負債に加え、中小企業を中心に急増している企業負債に対する懸念が高まっている。国内企業の負債比率と借入金依存度が7年ぶりに高水準となった。原材料価格の上昇で財務構造が悪化した韓国電力と韓国ガス公社が、企業負債増加の主犯とされるが、全体的に企業負債の増加傾向は激しく、金融市場を混乱させかねないとの懸念が出ている。

韓国銀行によると、韓国内非金融営利法人企業91万206社の2022年末現在の負債比率は122.3%で、1年前(120.3%)より2ポイント上昇した。

同期間、企業の借入金依存度も30.2%から31.3%へと1.1ポイント上昇した。

昨年の企業負債比率と借入金依存度は、それぞれ2015年(128.4%、31.4%)以来7年ぶりに最高値を更新した。

韓銀は、韓国電力と韓国ガス公社の企業負債比率と借入金依存度の上昇が特に激しかった影響だと説明した。韓銀によると、韓国電力と韓国ガス公社を除いた全産業の負債比率は、2021年119.1%から2022年118.5%へとむしろ下落した。

にもかかわらず、企業負債の増加に対する懸念は大きい。昨年、大企業と中小企業の負債比率はそれぞれ101.2%と171.3%を記録し、上昇を続けた。特に、中小企業の負債比率は16年(181.3%)以後、6年ぶりの最高水準となった。

借入金依存度の上昇傾向も激しい。昨年、大企業と中小企業の借入金依存度はそれぞれ25%、42.1%で、前年比それぞれ1.1ポイント、0.9ポイント上昇した。大企業は2016年(25.2%)以後、中小企業は09年統計編制以後、歴代最高値を記録した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News