【10月28日 AFP】ラグビーオーストラリア代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、ベテランFLのマイケル・フーパー(Michael Hooper)をW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)のメンバーに選ばなかったことについて、「適切な模範」ではないと判断したためと弁明した。

 代表125キャップを誇り、歴代最多の69試合でワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の主将を務めたフーパーは、クエイド・クーパー(Quade Cooper)やバーナード・フォーリー(Bernard Foley)とともに、W杯メンバーからまさかの落選となった。

 その代わりに、ジョーンズHCは経験の浅い多くの若手選手を招集し、結果としてW杯ではチーム史上最低のプールステージ敗退に終わった。それでもフーパー、クーパー、フォーリーの3選手はもはや「勝利へのこだわり」がないとして、選外にしたのは正しい判断だったと主張した。

 27日にシドニー・モーニング・ヘラルド紙で公開された、元豪代表のピーター・フィッツシモンズ(Peter FitzSimons)氏とのインタビューでジョーンズHCは、「彼らは前進しようとしているチームにとって適切な模範とは思えない」と述べた。

 また「誤解しないでほしい。彼らが悪い連中だというわけではない」としつつ、「とりわけ現状の豪代表のようなチームを率いるなら、勝利へのこだわりを持ち、良い選手でいることを心掛けている選手たちが必要だ。あの3人はそうした段階を過ぎている」と説明した。

 ワラビーズ史上最高の選手の一人と広く評価されているフーパーは、ジョーンズHCとニュージーランド代表のスコット・ロバートソン(Scott Robertson)次期HCが共同で指揮を執るバーバリアンズ(Barbarians)のメンバーには選ばれており、次週ジョーンズHCと因縁の再会を果たすとみられる。バーバリアンズは11月4日にウェールズと対戦する。(c)AFP