【10月28日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)を3位で終えたイングランド代表のSOオーウェン・ファレル(Owen Farrell)は、27日に行われた3位決定戦を「ちぐはぐな試合」と振り返りつつ、アルゼンチンに26-23で競り勝ったチームの多彩な戦い方をたたえた。

 2003年大会覇者のイングランドは、主将のファレルがキックで合計16点を稼いだほか、ナンバー8のベン・アール(Ben Earl)とHOセオ・ダン(Theo Dan)が1トライずつを決め、チームとして初のW杯3位となった。

 ファレルは「開始直後は良いスタートだと思ったが、その後はちぐはぐな試合だった」と話しつつ、「再び中6日だったことや先週(準決勝)の惜敗を考えれば、今夜の勝利は最高だ」と喜んだ。

「ラグビーはいろいろな方法で戦う必要がある。これからもそこを成長させ、向上し続けていきたい。自分たちにはそれができるはずだ」

 対するアルゼンチンは、75分にニコラス・サンチェス(Nicolas Sanchez)が同点のペナルティーゴール(PG)を外すなどして敗戦。試合後にはマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)が、審判の判定や試合の進め方に不満を漏らした。

 一方、イングランドはもう一人のハーフバックのベン・ヤングス(Ben Youngs)が、テストマッチ129試合目となったこの一戦を持って代表を退く。

 34歳のヤングスは「イングランド代表だけでなく、長きにわたり対戦した相手からも、大きな友情と絆を得た」と振り返り、「今夜はビールを飲み、仲間たちと楽しむよ」と語った。(c)AFP/Illtud DAFYDD