【10月27日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の軍事部門は26日、今月7日のイスラエルへの奇襲で拉致した人質のうち「約50人」が、イスラエルによる一連のガザ空爆で死亡したと発表した。

 ハマスの軍事部門イザディン・アルカッサム(Ezzedine al-Qassam Brigades、カッサム旅団)はテレグラム(Telegram)の公式アカウントで声明を発表し、「シオニストによる空爆と虐殺の結果、ガザ地区で殺害されたシオニスト捕虜の数は約50人と推定される」と述べた。

 AFPは現時点でこの声明の真偽を確認できていない。

 イスラエル軍は民間人を中心に1400人が死亡した7日の奇襲の際、224人が拉致されたと発表している。

 またイスラエル政府は、人質の少なくとも半数は外国籍の保持者だとしている。この情報についてもAFPは確認を取れていない。

 人質の家族を代表する団体は26日、テルアビブでの会見で「我慢の限界」だと述べ、イスラエル政府高官との即時会談を要求した。

 ハマスが拉致した人質のうちこれまでに4人が、エジプトとカタールの仲介によって解放されている。(c)AFP