【10月26日 AFP】イスラエル軍は26日、前日からの夜間に戦車や歩兵など地上部隊がイスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部に侵入して「多数」の目標を攻撃した後、イスラエル側に撤収したと発表した。

 この発表の数時間前にはベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が、地上戦の準備が進行中だと宣言していた。

 イスラエル軍は今回の作戦について、「特定の標的への襲撃」であり、「多数のテロ拠点やインフラ、対戦車ミサイルの発射場所」を攻撃したと説明。

 その上で、「部隊はその後当該地域から撤収し、イスラエル領に帰還した」と述べ、「戦闘の次の段階に向けた準備」だと主張した。

 軍が公開した白黒の動画には、装甲車やブルドーザーの車列が、ガザ地区との境界フェンスとみられる物に近づき、突破する様子が映っている。

 AFPは、動画に映っている場所がイスラエル・アシュケロン(Ashkelon)の南方だと特定することができた。ただし、撮影時期の確認は取れていない。(c)AFP/Rosie Scammell in Jerusalem with Adel Zaanoun in Gaza