美しい棚田に象鼻山、グルメ…中国・桂林に秋の観光シーズン到来
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【10月27日 東方新報】中国を代表する観光地の一つ・広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)桂林市(Guilin)が秋の観光シーズンを迎えている。コロナ禍の影響を乗り越え、国際観光都市の姿を取り戻しつつある。
見渡す限りの山々に幾重にも棚田が折り重なる「龍脊棚田」は、1年で最も美しい景色が広がっている。「世界の棚田の故郷」とも言われる龍脊棚田は、2018年に「世界重要農業文化遺産」に認定されている。
龍脊棚田は紀元前の秦・漢の時代に始まり、清の時代に現在の形となった。棚田は1100段もあり、二人一組で耕作をする「耦耕」という原始的な耕作スタイルが今も続いている。この季節は金色の稲穂の波が山肌に沿って広がっている。
漓江(Li River)とその支流の桃花江(Taohua River)の合流地点にある桂林のシンボル・象鼻山も観光客が多く訪れる人気スポットだ。3億6000年前は海底に沈んでいた石灰岩でできており、一頭の象が鼻を伸ばして漓江の水を飲んでいような姿から、名前が付けられた。唐の時代にはすでに有名な観光地となり、1000年以上の歴史を誇る。
竹江から陽朔までをフェリーで下る「漓江下り」は、桂林観光の定番。乾期は晴れの日が多く、突起状のカルスト地形の風景を眺めながら、水墨画の世界を堪能できる。
桂林は地元料理も観光客に人気だ。ビールを使って魚を蒸した「陽朔啤酒魚」や、生麺と独特のタレが特徴の「桂林ビーフン」をはじめ、サトイモの甘がけ、タニシ、ちまき、火鍋など多彩な料理が楽しめる。
長年続いた新型コロナウイルスの流行により、観光地の桂林も大きな打撃を受けた。今年6月に国際線が再開されて以来、桂林空港は四つの国際ルートを再開。桂林に近いタイの観光客にはビザなし観光の優遇措置を取り入れ、9月からバンコク-桂林直行便が始まり、多くの観光客が詰めかけている。
10月は桂林の樹木であるキンモクセイが一斉に開花し、街中が甘い香りで包まれる。国内外の観光客の姿を多く見かけるようになり、伝統の観光遺産を持つ桂林がかつてのにぎわいを見せている。(c)東方新報/AFPBB News