【10月25日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は24日、国連安全保障理事会(UN Security Council)の「不公平な姿勢」ゆえに、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の危機が深刻化していると非難した。

 エルドアン氏は国連創設から78年の節目に合わせて出した声明で、「国際社会は、イスラエル政府による、違法かつ自制を欠いた民間人への攻撃を目の当たりにしながら、この難題に立ち向かおうとしていない」との認識を示した。

 その上で、「国連安全保障理事会が、流血を止め、即時停戦させ、民間人の犠牲を防止するための方策を講じる代わりに、その不公平な姿勢によって危機を深刻化させてきた様子を、われわれは目撃している」と指摘した。

 さらに、安保理は「ガザの人々に集団的懲罰が加えられるのを傍観することしかできない」と述べ、ガザ地区でパレスチナ難民の支援活動に当たっている国連機関を機能不全に陥らせていると非難した。

 その一方で、「しかしながらわれわれは、国連(全体)が象徴する価値と、この法規に基づいた国際システムの中核を成す多国間協調主義の原則の強力な支持者であり、擁護者であり続ける」と強調した。(c)AFP