米40超の州がメタ提訴、子どもに悪影響
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【10月25日 AFP】米国の40以上の州などの司法当局が24日、フェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram)などを運営するメタ(Meta)を提訴した。プラットフォームの安全性を偽り、メンタルヘルスに悪影響を与えるなど「子どもの苦痛」から利益を得ていると非難している。
メタはカリフォルニア州の連邦地裁に提訴された。また、一部の州は連邦裁判所ではなく州裁判所に提訴している。
カリフォルニア州に提出された訴状でメタは、利益を最大化するため、ソーシャルメディアプラットフォームの重大な危険性について利用者を繰り返し偽ったとされている。
さらに、子どもの健康に害を与えるにもかかわらず、プラットフォームの滞在時間を最大化するよう設計したビジネスモデルを構築し、彼らを利用してきたと指摘している。
ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ(Letitia James)司法長官は声明で、「メタは子どもの自尊心を低下させる一方で、子どもたちが依存するようなプラットフォームを意図的に設計し、子どもたちの痛みから利益を上げてきた」と述べた。
同氏によると、メタに不適切なサービスの差し止めや損害賠償などを求めている。
一方メタは、各州は年齢に見合った適切な基準を策定するためにソーシャルメディア企業らと協力してこなかったとし、提訴には「失望した」と述べた。また、10代の利用者を支援するためアプリ内に30以上のツールを開発し、親が子どものオンラインでの活動を簡単に分かるようにしたとしている。(c)AFP/ Glenn CHAPMAN