【10月25日 Xinhua News】中国重慶税関はこのほど、統計データを発表し、この10年間で重慶市(Chongqing)と「一帯一路(Belt and Road)」共同建設国との貿易総額が累計2兆2200億元(1元=約20円)に達したと明らかにした。

 中国西部地域の重要な拠点都市として、同市はこの10年間に口岸(通関地)の配置を改善し続け、東西南北の四方向に開かれた物流体系を全力で構築してきた。

 まず、同市は東に向けて滬渝(上海市-重慶市)快速水運直通ルート、渝甬(重慶市-浙江省寧波市)沿江鉄道の海上・鉄道複合一貫(シーアンドレール)輸送国際列車などの運行を確立。次に、南に向けて西部陸海新ルートの建設を加速し、シーアンドレール輸送列車、国際鉄道連絡輸送列車、越境道路輸送便の3輸送方式を組み合わせた輸送体制を構築。そのネットワークは120以上の国と地域にわたり、473の港湾につながっている。また、同市は北に向けて全国で最初に中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)を運行開始し、50本近い路線がユーラシア大陸の100以上の結節点となる都市を結んでいる。このほか、同市は北に向けて「渝満ロ」(重慶から満洲里経由でモスクワと結ぶ)列車の運行を開始し、中国・モンゴル・ロシア経済回廊を結んでいる。

 今年1~9月の重慶市自由貿易試験区の貿易総額は3416億6千万元に達し、同市全体の60%以上を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News