【10月24日 AFP】サウジアラビアは23日、地元に数万人規模の雇用を創出する新しい大きな動きとして、来年からeスポーツ・ワールドカップ(Esports World Cup)を開催すると発表した。

 サウジアラビアの事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)は、「eスポーツ・ワールドカップは、サウジアラビアがゲームとeスポーツにとって最大の世界的拠点になるための明白な次のステップだ」との声明を発表した。

 38歳のサルマン皇太子は、人気ゲーム「コール オブ デューティ(Call of Duty)」シリーズをこよなく愛する熱心なファンと言われており、6年前に王位継承順位の第1位になって以降、この分野に巨額の投資を行ってきた。

 eスポーツ・ワールドカップは来夏に開催される予定で、リヤドで開催されているeスポーツの祭典「Gamers8」の代わりとなる。同祭典は今年8週間にわたって行われ、賞金総額が4500万ドル(約67億円)に上った。

 関係者は具体的にどのゲームがeスポーツ・ワールドカップに含まれるかは明言しておらず、来年早々に詳細が発表されると話すにとどまった。

 声明では「大会には世界で最も人気が高いあらゆるジャンルのゲームが参加する予定で、eスポーツ史上最大の賞金額が用意される」とされている。

 サルマン皇太子は昨年、巨額の資金を保有する政府系ファンド「Savvy Games Group」に対し、380億ドル(約5兆6900億円)の投資戦略を発表した。その目標は、2030年までにeスポーツ関連で3万9000人の雇用を創出することとなっている。(c)AFP