【10月23日 AFP】国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)は22日、イスラエルに包囲されているパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の病院で、燃料不足により保育器内の新生児120人の命が危険にさらされていると警告した。

 パレスチナ自治区の保健当局によると、イスラム組織ハマス(Hamas)が7日に行ったイスラエルへの攻撃を受けて、イスラエル軍がガザ地区に対して行っている報復攻撃により、これまでに1750人以上の子どもが死亡した。

 病院では、紛争の負傷者数千人だけではなく通院患者のための医薬品や燃料、水の不足が深刻化している。

 ユニセフのジョナサン・クリックス(Jonathan Crickx)広報官は、「保育器の中にいる新生児は現在120人で、うち70人が人工呼吸器を着けており、われわれは言うまでもなく非常に憂慮している」と述べた。

 世界保健機関(WHO)も19日、広範囲で停電が続く中、病院で発電機用の燃料がすでに不足していると警告。発電機が停止すれば、透析患者約1000人も危機的状況に陥るとしている。(c)AFP/Rosie Scammell