ベッカー氏、ルーネのコーチ就任 現場復帰は7年ぶり
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【10月20日 AFP】男子テニスで通算6度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るボリス・ベッカー(Boris Becker)氏(55)が19日、ホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)のコーチに就任したことを明らかにした。テニスの現場復帰は約7年ぶり。
現役時代にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で3度優勝しているベッカー氏は、スポーツテレビチャンネルのユーロスポーツでルーネとタッグを組んだと公表。現在20歳の同選手を「研磨が必要なダイヤモンドの原石」と表現し、「私を選んでくれて少しばかり誇りに思う」と述べた。
資産隠しなどの罪で英ロンドンの刑務所に服役し、昨年12月に出所して以降はテレビ解説者を務めていたベッカー氏。コーチとしては2013年から16年までノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を指導し、同選手をグランドスラムでは6回、マスターズ1000(ATP Masters 1000)では14回の優勝に導いた。
ルーネについてはグランドスラム優勝24回のジョコビッチと共通している部分があると指摘し、「彼の感情を爆発させるところが気に入っている。私は過去にノバク・ジョコビッチという似た選手を指導したことがある」と語った。
ルーネは今シーズン、ウィンブルドンと全仏オープン(French Open 2023)で8強入りを果たすなどし、デンマークの男子選手では歴代最高の世界4位まで到達した。
しかしながら、最近は負けが込み、直近では18日に行われたノルディック・オープン(BNP Paribas Nordic Open 2023)の初戦でミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic、セルビア)に敗れていた。(c)AFP