【10月20日 AFP】パレスチナ自治政府保健省は19日、同自治区ヨルダン川西岸(West Bank)でイスラエル軍と複数の衝突が発生し、パレスチナ人9人が死亡したと発表した。

 保健省のまとめによると、7日にパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルとの紛争が起こって以来、ヨルダン川西岸でも少なくとも75人のパレスチナ人が、イスラエル軍やユダヤ人入植者によって殺害されている。

 保健省の情報では、最新の死者はヨルダン川西岸北部にあるヌールシャムス(Nur Shams)難民キャンプに対するイスラエルの「攻撃」で殺害された7人。

 イスラエル軍は「武装集団との銃撃戦があった」とし、ヌールシャムスを空爆し、「多数のテロリストを殺害した」と発表した。

 パレスチナ赤新月社(Palestinian Red Crescent)は、ヌールシャムスで治療した25人の大半は銃による負傷だったと述べた。

 また「救急車は負傷者を乗せたまま占領軍(イスラエル軍)に拘束されている」と非難した。

 この件に関するAFPの取材に対し、これまでのところイスラエル軍の回答はない。(c)AFP