中国伝統楽器のライブ配信に多くの若者が熱狂
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【10⽉21⽇ Peopleʼs Daily】午後9時、中国・江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)在住の女性の高紫涵(Gao Zihan)さんはライブ中継室のカメラの前に座って二胡を演奏していた。「賽馬(競馬)」という名の、アップテンポの有名曲だ。高さんは「私は1年以上にわたり、ライブ配信で1000曲以上を披露しました。私のファンは主に若者です。交流を通じて、多くの人が二胡を習いたいと言ってくれました」と語った。
古筝、琵琶、二胡――。多くの伝統楽器奏者がオンラインで演奏を披露している。多くの人が「家で伝統音楽の演奏を聞けることには価値がある」「中国の伝統楽器で演奏される音楽は最高」などと、ライブ配信時に表示される字幕に書き込みを披露しつつ、演奏を楽しんでいる。
一弦琴演奏家の趙霞(Zhao Xia)さんは、「ライブ配信は地域の制限を打破し、一弦琴のような比較的マイナーな楽器にも多くの人に見てもらえる機会をもたらしました。ライブ配信を始めた当初は注目する人が少なかったのですが、ポップスを何曲か弾いたところ、視聴者が徐々に増えました」と話した。
「この若者たちは素晴らしい」「伝統楽器を使って現代感覚を示している」――。中国内外のネットユーザーから称賛の声が上がった。中国共産党成都市(Chengdu)委員会宣伝部の指導により成都伝媒集団が制作したショート動画の「民族音楽もクレージー」だ。若者数人が古風な衣装を着て、各地の都市の光景をバックに中国の伝統楽器を演奏する。「民族音楽もクレージー」の企画責任者は「音楽に国境はありません。民族音楽には深い含蓄があり、多彩な伝統文化が含まれています。都市文化を背景に民族音楽を演奏する。伝統と現代の融合はクールです!」と説明した。
中国を代表する民族音楽の演奏団体である中央民族楽団の団長で首席琵琶奏者でもある趙聡(Zhao Cong)氏は、「各種のオンライン配信により、良質な民族音楽がより幅広い層に届けられるようになりました」と語った。趙氏はさらに、「伝統」は若者に愛されてこそ継承が可能と説明し、プロの音楽家として、若者を引き付ける方法を考え続けているとした。
中央民族楽団の動画配信サービスには視聴者から「曲がとてもいい。どれくらいの時間でここまで弾けるようになるのか」「うちの子は今4歳ですが、二胡に向いていますか」などの質問が寄せられる。同楽団の二胡奏者の宋雷(Song Lei)氏は、「会場公演では聴衆の数が限られていますから、インターネット配信の影響力は大きいです」と述べた。音楽教育の普及と音楽の習慣の育成を後押しする効果も大きく、「高尚な芸術の殿堂」での公演よりも、むしろ誇りを感じるという。
質の高いデジタル利用の発信を行えば、視聴者は民族音楽をさらに身近に感じるようになる。デジタル利用で魅力を発信し続けることは、実際の会場での公演の集客にも、よい影響をもたらすという。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News