「限界点超えた」 NY市、移民家族のシェルター滞在期間を制限
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【10月17日 AFP】米ニューヨーク市のエリック・アダムズ(Eric Adams)市長(民主党)は16日、市内に流入した難民認定申請者の家族について、シェルターの滞在期間を制限すると明らかにした。
アダムズ市長は、ニューヨーク市は「満員」状態で、ここ数か月のようなペースで移民を受け入れ続けることはできないと説明した。
ニューヨークは1年以上にわたり、国家の危機に対応してきたが、連邦政府や州政府などあらゆるレベルの政府からさらなるリソースや協力、支援が求められていると指摘。市としての「限界点を超えた」と訴えた。
市は連邦・州政府に支援を求めると同時に、子どもがいる移民家族については60日以内にシェルターから退去し、別の場所を見つけるよう通知を始めるとしている。
移民家族は主にベネズエラなどの中南米諸国出身で、シェルターから出なければいけない家族については、次の滞在先を見つけるためのサービスが強化される。
アダムズ市長によると人口850万人の同市に、先週だけでも1日平均約600人が流入している。
米国ではテキサスなど共和党知事の州が、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の移民政策に抗議する目的で、民主党が主導権を握る地域にバスなどでまとめて移民を送っている。
ニューヨーク市は、大規模人道支援センター17か所を含む緊急用シェルターをすでに約210か所開設している。また、ブルックリン(Brooklyn)のフロイド・ベネット・フィールド(Floyd Bennett Field)海軍航空基地に、移民家族500世帯の受け入れが可能なセンターが近日中に開設される。(c)AFP