【10月16日 AFP】中国で17日、巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」の国際会議が開幕するのを前に、出席する130か国の代表が16日、相次いで首都北京に到着した。同日には、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に先立って訪中したロシア外相と中国外相の会談も行われた。

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争が緊迫する中、国際的な影響力を強める中国に対しても、緊張緩和への協力が求められている。

 17日から2日間の日程で行われる今回の国際会議は、中国から欧州までを陸・海路で結ぶ「一帯一路」構想の提唱から10年になるのを記念して開かれる。

 招待者リストのトップには、プーチン氏の名前が挙げられている。同氏が主要国を訪問するのは、ロシアの国際的孤立を招いたウクライナ侵攻開始後では初めてとなる。

 各国代表が続々と中国入りする中、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相も北京に到着。数時間もたたないうちに、王毅(Wang Yi)外相と会談した。

 ロシア政府の公式声明によるとラブロフ氏は、プーチン氏を「主賓」として招待したことに謝意を表した。この声明では、ラブロフ氏が北京から北朝鮮に向かうことも発表された。

 またラブロフ氏は王氏に対し、一層強まっている中ロ関係について、両国首脳が会談する際に「全体的に協議する」と述べた。

 これに対し王氏は、「一帯一路」構想へのロシアの支持に感謝するとともに、「両国は記念行事を共催し、戦略的信頼関係を深め、伝統的な友好関係を強化し、何世代も続く友好を促進していくべきだ」との考えを示した。

 プーチン氏は、16~17日の夜間に中国に到着する見通し。(c)AFP/Oliver HOTHAM