【10月16日 AFP】中国サッカー協会(CFA)が16日、宋凱(Song Kai)会長ら新たな理事会のメンバーを選出した。中国サッカーでは、汚職スキャンダルによって一部の重鎮が調査対象になっていた。

 中国共産党機関紙の人民日報は短い記事で、遼寧(Liaoning)省のスポーツ局局長を務めた宋氏が新会長に選出されたと伝えた。新理事会も同じ会合で選出された。

 CFAの陳戌源(Chen Xuyuan)前会長は「重大な法律違反」の疑いで2月に調査対象になり、9月に「収賄」の罪で正式に起訴されている。また、元代表監督の李鉄(Li Tie)氏も、汚職の罪で8月に起訴されている。

 習近平(Xi Jinping)政権は汚職との闘いを以前からテーマとし、発足以来、大規模な汚職撲滅の動きを進めている。

 一方で習主席は大のサッカー好きでもあり、W杯(World Cup)開催と中国のW杯優勝が夢だと語っている。しかし国外スターの「爆買い」ブームが去った国内リーグでは、多くのチームが苦境を迎え、王者の江蘇FC(Jiangsu FC)などいくつかのチームは破綻に追い込まれている。(c)AFP