【10月15日 AFP】イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での作戦中に、イスラム組織ハマス(Hamas)に拘束されていた人質の遺体を確認したことを明らかにした。

 軍の報道官は記者団に対し、「連れ去られていたイスラエル人の遺体のいくつかをガザ地区で確認した」と語った。

 イスラエル側は、ハマスによる7日の越境攻撃で少なくとも120人が人質として拘束されたとみている。以降、イスラエル軍はガザ地区に対して「局所的な」急襲を実施している。報道官は、遺体はそうした「狭い区域への小規模な急襲」の際に見つかったとしている。

 報道官はまた、軍はガザのハマスの拠点数千か所に空爆を行ったと述べ、「ドローンや海上部隊の施設、指揮所、ロケット弾関連の施設など重要な標的」が作戦の対象となったと説明。「ハマスは現在、混乱状態に陥っている。地下トンネルに潜んでおり、地上の状況を把握できていないと考えられる」と語った。

 一方、政府当局は、大規模な地上作戦を控え、ガザ住民には北部から南部へと退避するためさらなる時間が与えられるだろうとしている。軍報道官は退避期限について言及しなかったが、「われわれは退避すべき住民が多数に上ることを認識しており、もう一度期限を延長した」と述べた。(c)AFP