【10月13日 AFP】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部の住民110万人に対し、24時間以内に南部に退避すべきと通告したことを受け、国連(UN)は12日、撤回を求めた。イスラエルは同地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)による攻撃に対する報復として、大規模な空爆を続けている。

 国連のステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)事務総長報道官はAFPの取材に対し書面で、「壊滅的な人道的結果を伴うことなくこのような動きを実施するのは不可能だと考える」「悲劇をさらに悲惨なものとする可能性がある事態を回避するため、そのような命令を撤回するよう強く求める」と述べた。

 イスラエル軍は先に、ガザ市(Gaza City)の全住民に対し、「安全のため」自宅から退避し、ガザ地区南部に向かうよう要求したと発表していた。(c)AFP