【10月13日 AFP】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)への攻撃を強める中、フランス政府は12日、公共の秩序を脅かすとして、パレスチナを支持するあらゆるデモを禁止すると発表した。

 ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は各地域圏知事に宛てた通達で、パレスチナ支持のデモは「公の秩序を乱す可能性がある」と述べ、問題を起こした参加者のみならず主催者も逮捕すべきだと付け加えた。

 だがAFPの記者によると、ダルマナン内相の禁止令に反抗して数百人がパリ中心部のレピュブリック広場(Place de la Republique)に集まり、親パレスチナや反イスラエルのスローガンを叫んだ。

 ダルマナン氏は通達でまた、反ユダヤ主義に基づいて人を襲撃したり、テロリズムを擁護したりした外国人は「一律」滞在許可を剥奪し、「即刻」国外追放するよう改めて要請した。

 同氏は先に、7日のハマスによるイスラエルへの奇襲以来、フランス国内で100件以上の「反ユダヤ主義行為」が発生し、24人が逮捕されたとメディアに語っていた。(c)AFP