【10月12日 AFP】オーストリアの首都ウィーンで11日、「生理の貧困」対策で、ドラッグストアで生理用品を無償で提供するプログラムが開始した。

 生理用ナプキンやタンポンなどが必要に応じて無償提供される。貧困層の女性1万5000人が対象となる。

 社民党のカトリン・ガール(Kathrin Gaal)副市長は、生理用品の入手は基本的ニーズだとし、「いかなる状況においても、金銭の問題になってはならない」と説明した。

 ウィーン女性保健当局はAFPに、生理用品の引換券は本当に必要な人を対象に青少年センターやフードバンクなど約80施設で配布されると述べた。

 生理の貧困とは、女性がお金がないためタンポンなどの生理用品を入手できない状況を指す。

 研究によると、女性が生涯で使用するタンポンや生理用ナプキンは約1万7000個で、その費用は総額3000ユーロ(約47万円)に上る。(c)AFP