【10月12日 AFP】イスラエル外務省は11日、パレスチナのイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘員がイスラエル南部のキブツ(生活共同体)で乳児40人を「殺害した」という報道について、「現時点では」確認ができていないと表明した。

 イスラエル政府は10日、外務省が運営するX(旧ツイッター)の公式アカウントで、クファールアザ・キブツの惨状を記者が感情的に伝えるi24ニュース(i24NEWS)の動画を投稿した。

 動画には、「乳児40人が殺害された」との見出しが付いていた。

 i24ニュースのウェブサイトで公開された別の動画では、記者が「誰もこうした事態を予測できなかった。私はこの恐ろしい話を兵士らから聞いた」と述べている。

「乳児40人殺害」の報道は10日以降、ソーシャルメディアで拡散され、イスラエルに攻撃を仕掛けたハマス非難に利用されている。

 外務省の報道官はAFPに、クファールアザで殺害された乳児の人数について「現時点では何の数も確認できていない」と指摘した。(c)AFP