【10月13日 Xinhua News】中国国家発展改革委員会(発改委)の叢亮(Cong Liang)副主任は10日、国務院新聞(報道)弁公室が開いた記者会見で、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」が「一帯一路(Belt and Road)」共同建設の象徴的なブランドだとし、アジア・欧州間の輸送の新たな局面を切り開いたと指摘した。

「中欧班列」の路線は9月末時点で、欧州25カ国217都市まで広がり、累計運行数は7万8千本を超え、貨物輸送量は740万TEU(20フィートコンテナ換算)超となった。輸送貨物が中国と欧州の貿易総額に占める割合は、2016年の1・5%から22年には8%に拡大した。

 叢氏によると、「中欧班列」は国際的な産業チェーン・サプライチェーン(供給網)の安定を確保し、「安全・安定・強靭(きょうじん)性に富む」という優位性を備える。輸送貨物は運行開始当初、デジタル機器が中心だったが、現在は53大分類の5万品目余りに増えた。特に、新型コロナウイルスの感染拡大で国際物流・輸送が停滞する中、「中欧班列」の運行は増加し、年平均26・3%増となった。新型コロナ対策物資1500万点近くを輸送したことから、国際的な新型コロナ対策協力の「生命線」と呼ばれていた。(c)Xinhua News/AFPBB News