僅か17時間! ケニアのバラが中国の消費者の手に届く
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【10月14日 CGTN Japanese】中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ、CMG)のアフリカ支局の記者がこのほど、ケニアの街頭で「ケニアの農場で枝から摘んだばかりのバラを中国市場に輸送するのにどれくらい時間がかかるか」について現地住民にインタビューしたところ、2、3週間や1日との答えが返ってきましたが、正解は17時間です。
ケニアの生花生産拠点は赤道に隣接し、高原に位置することから年間を通じて十分な日差しに恵まれており、ケニアはアフリカ最大の生花輸出国および世界4番目の切り花輸出国となっています。2022年だけでケニアは19万5000トン近い生花を輸出し、約7億1800万ドル(約1069億円)の収入を得ています。
ケニアの生花を中国に運ぶにはこれまではオランダの生花市場を経由し、ようやく中国の消費者の手に届くため、ケニアの農場でバラが枝から摘まれてから中国市場に輸送されるまで3日ほどかかっていました。しかし今では、中国とケニアの直航便によってケニアの生花がすぐに中国に運ばれるようになりました。
中国は2021年11月にアフリカ産農産物の中国向け輸出に対して「優先通路」を開設し、検査・検疫時間を短縮し、関税免除措置を拡大すると発表しました。それから2年足らずの2023年6月現在で、ケニアの生花を含むアフリカ11カ国の16種類の農産物が「優先通路」制度を利用して中国への輸入許可を取り、続々と中国市場に出回っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News