【10月10日 AFP】(更新)イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の戦闘員1500人の遺体をイスラエル領内で確認したと発表した。イスラエルはガザ地区への空爆を続けている。

 イスラエル軍報道官は報道陣に対し「イスラエル領内のガザ地区周辺でハマス戦闘員約1500人の遺体を確認した」とし、ガザ地区との境界付近では、治安をある程度確保できたと述べた。

「昨晩からの侵入者はいなかった。だが、再び侵入が起きる恐れはある」

 また、ガザ地区周辺からの住民の避難は「ほぼ完了」していることを明らかにした。

 報道官はさらに、イスラエル軍は国境地帯に35大隊を配備したと述べ、「今後の作戦に向けてインフラを整備している」とした。

 ハマスは7日朝、大量のロケット弾をイスラエル領内に向けて発射、侵入した。大規模攻撃によるイスラエル側の死者は900人を超えた。

 イスラエルは報復として、ガザ地区のハマスに対する大規模な空爆や砲撃を実施。ガザ地区ではこれまでに687人が死亡した。

  10日未明、イスラエル軍はガザ地区内、特に北部リマル(Rimal)地区と南部ハンユニス(Khan Yunis)のハマスを標的に攻撃を行った。(c)AFP