アジア大会マスコットが杭州の魅力を発信
このニュースをシェア
【10⽉10⽇ Peopleʼs Daily】第19回アジア競技大会(杭州アジア大会、19th Asian Games、Asiad)の開催都市である中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)では、街の至る所にアジア大会に関連する要素を見ることができた。
銭塘江(Qiantang River)のほとりには、200種類以上の花による「アジアの花のじゅうたん」が作られた。地下鉄の駅では、足元に陸上競技のトラックが出現した。「アジア大会限定版」の高速鉄道列車の復興号は、杭州と温州、金華などの協力開催都市とを結んだ。そして最も目立つのは、スマートロボットをかたどったマスコットの「琮琮(ツォンツォン)」「蓮蓮(リェンリェン)」「宸宸(チェンチェン)」だった。街のあちこちで彫刻や絵画、ポスターとして飾られ、交差点の信号機、立体交差橋の橋脚にも、その姿があった。
「ツォンツォン」は良渚古城遺迹からインスピレーションを得たデザインだ。額には同遺跡で出土した文化財にあった「神人獣面紋」の図柄が描かれており、困難を恐れず自らを超越するという意味が込められている。京杭大運河を表す「チェンチェン」には、頭の上には銭江潮、額には拱宸橋の図柄があり、風に乗って波を切り、勇敢に水面に立つことを象徴している。西湖を示す「リェンリェン」は、ハスの葉の形をした頭飾りをつけ、頭頂部には湖面から突き出す仏塔の三潭印月があしらわれている。まるで柳が垂れる橋の奥から歩いて来たようで、万物の相互接続、開放や包容を表した。
杭州アジア大会のマスコットに視覚面での親しみやすさだけでなく、主催都市ならではの魅力を発信することが求められた。デザインは4600点以上の作品の中から選ばれ、何度も修正を重ねて最終形になった。
杭州アジア大会にやって来た人はまず、マスコットに込められた情熱を感じた。空港や駅では「3点」が看板を掲げて歓声を上げ、選手食堂の入り口には「3点」が描かれたパネルが置かれた。取材の記者のかばんの中にはマスコットのぬいぐるみがあり、西湖景勝地のマスコット「3点」の前では観光客が次々に写真を撮影するようになった。
中国でアジア大会が開催されたのは3回目だ。人びとは、過去のアジア大会の共通の記憶を呼び覚ました。1990年の北京アジア大会では、金メダルを手にしたパンダを素材にしたマスコットの「パンパン」が、高まる開放のシグナルを発した。2010年の広州アジア大会(Guangzhou Asian Games)では、マスコットの「五羊」が調和の取れた祝福を表現した。杭州大会では地元の三大世界文化遺産に基づくマスコット3点が、人と文化的な奥深さと時代の息吹を存分に表現して、「未来を愛する」というビジョンを発信した。(c)Peopleʼs Daily /AFPBB News