【10月10日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(Rolex Shanghai Masters 2023)は9日、シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は7-6(7-1)、6-4で第30シードのダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を下し、ベスト16入りを決めた。

 四大大会(グランドスラム)通算2勝を誇るアルカラスは、この試合を今年「最も厳しい試合の一つ」だったと振り返った。次戦の相手に決まった第18シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)は、集中豪雨に見舞われるなどした悪天候を乗り越え、第13シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)を7-6(8-6)、6-4で退けて勝ち上がった。

 世界ランク2位のアルカラスは、同1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が今大会不在であることを利用し、優勝候補の大本命として大会制覇を目指すと同時に、中国大会で好成績を収めてATPランキングでその差を縮めようとしている。

 大会が進むにつれて主なライバルはその数を減らしており、上位4シードで残っているのはアルカラスのみとなった。

 第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)はプレーの安定性を見いだせず、第32シードのウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)に4-6、6-3、5-7で敗れた。

 前日には、大会連覇を目指していた第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が第26シードのセバスチャン・コルダ(Sebastian Korda、米国)にまさかの敗戦。第3シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)も2回戦で敗退した。

 一方、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)は6-3、6-0のわずか1時間で第31シードのアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)を一蹴し、4回戦進出を果たした。第12シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)は、19歳のアルトゥール・フィス(Arthur Fils、フランス)に6-4、6-7(7-9)、6-4のフルセット勝ち。4回戦ではルブレフと激突する。

 元世界8位で現在同130位に後退しているワイルドカード(主催者推薦)のディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)は、本来の実力を最大限に発揮し、第7シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)との激闘を6-4、3-6、7-6(7-5)で制して4回戦に進出した。(c)AFP/Rebecca BAILEY