■レンタルから自分の1台へ

 会社の自転車をレンタルするだけでなく、自分の自転車を購入する人も増えている。

 フランス社会消費研究所(ObSoCo)によると自転車市場は数十億ユーロ規模で、フランスの家庭の半数以上が少なくとも1台の自転車を所有しているという。

「サイクリングは本当に楽しい。身体的な健康にも、精神的な健康にもいい」。仏中部トゥール(Tours)で働く医師のセシリア・ルースロドニさんは、毎日往復13キロを自転車通勤している。

「閉ざされたオフィスでは分からない季節を感じることができる。毎朝、車だったら目にできない小さな発見がある。心理的にもいいことだらけだ」

■サイクルツーリズムにも期待

 ただし自転車が愛好家が増えるにつれ、インフラの問題も持ち上がっている。ObSoCoによると、ルートのほとんどで自転車専用道路を利用している人は、サイクリスト全体の半数にも満たないという。

 今年5月、エリザベット・ボルヌ(Elisabeth Borne)首相は2030年までに現在の倍の「10万キロの自転車道」を整備する目標を掲げた。

 この構想はドイツを抜いて世界有数のサイクル観光地になるというフランスの目標にも弾みをつけるだろう。(c)AFP/Renaud LAVERGNE