【10月8日 AFP】米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が6日公表した最新報告書によると、ロシアとの国境に近い北朝鮮・豆満江(Tumangang)駅に貨物車両が集結している。先月には金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長がロシアを訪問してウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談しており、報告書は、軍備品の鉄道輸送を示している可能性が高いとしている。

 報告書は高解像度の衛星画像を分析した結果、少なくとも70両の貨車を確認したと説明。新型コロナウイルスの流行前と比べても「前例のない」規模だとしている。過去5年間に同駅に20両を超える貨車が集まった事例はなかったという。

 報告書は、こうした北朝鮮側の動きについて「武器・弾薬のロシアへの供給を示すものである公算が大きい」と結論付けている。ただし、貨車には覆いがかけられているため、貨物を「特定」するのは不可能としている。

 米CBSニュースは前日、米当局者の話として、北朝鮮はロシアに対し、ウクライナ侵攻に使うための砲弾の輸送を始めたと報じていた。

 ロシアは、先月の金氏との首脳会談では北朝鮮からの武器供与について合意はなかったとしているが、プーチン氏は軍事協力の「可能性」はあると述べていた。(c)AFP