【10月6日 AFP】ウクライナ東部ハルキウ(Kharkiv)州ハルキウ市で6日、複数のミサイルが集合住宅を直撃し、10歳の少年が死亡した。同州では前日にも、ハルキウ市近郊の村がミサイル攻撃を受け、戦死者の追悼式に参列していた52人が死亡したばかりだった。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が少年の死を発表し、家族に弔意を表するとともに、「ロシアのテロ」の新たな一例になったと非難した。

 ハルキウ州のオレグ・シネグボウ(Oleg Synegubov)知事は、生後11か月の乳児を含む27人が負傷し、捜索活動が引き続き行われていると明らかにした。

 6日の攻撃は、シネグボウ氏が国営テレビで、前日同州フロザ(Groza)で起きた攻撃の死者が先の発表より1人増え、52人に上ったと明かした後に起きた。

 フロザで犠牲になったのは、49歳で戦死した兵士の追悼式に参列するため、カフェに集まっていた人々だった。

 この兵士は昨年2月の侵攻開始から1か月後に戦死し、当時ロシア軍に占領されていた出身地のフロザではなく、中部ドニプロ(Dnipro)に埋葬されていた。5日朝に、遺体がフロザに再埋葬された。当局によると、その際に起きた攻撃で、この兵士の妻と、同じく兵士だった息子も死亡したという。(c)AFP/Sergey BOBOK in Kharkiv with Emmanuel PEUCHOT in Groza