【10月4日 AFP】伊ベネチア(Venice)で3日午後7時半ごろ、燃料にメタンを使用したバスが高架橋から落下し炎上する事故があり、外国人観光客と子ども2人を含む少なくとも21人が死亡した。

 ベネチアのあるベネト(Veneto)州のルカ・ザイア(Luca Zaia)知事は、「いまのところ死者数は少なくとも21人で、20人が病院に搬送された」とし、「大惨事」に遺憾の意を示した。遺体の収容と身元確認が進められているという。

 市当局は、死者にウクライナ人観光客も含まれていると説明した。ANSA通信によると、ドイツ人、フランス人の観光客も犠牲となった。

 市当局はさらにAFPに対し、ウクライナ人3人、クロアチア人、ドイツ人、フランス人が負傷者に含まれると述べた。

 事故はキャンプ場に向かう途中で発生した。

 消防隊によると、現場は北部メストレ(Mestre)地区とマルゲラ(Marghera)地区を結ぶ鉄道線路近く。

 マッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)インフラ・運輸相は事故の原因について、運転手の体調が急変した可能性があると述べた。

 マッテオ・ピアンテドージ(Matteo Piantedosi)内相は、メタンによって火が急速に広がったと指摘した。(c)AFP