【10月4日 AFP】米議会下院は3日、共和党のケビン・マッカーシー(Kevin McCarthy)議長の解任動議を採決し、賛成多数で可決した。動議は共和党内の強硬派がつなぎ予算成立に向け議長が民主党の協力を仰いだことに反発し、提出していた。下院議長の解任は米史上初めて。

 採決では8人の共和党強硬派に加え、民主党議員が賛成に回った。

 マッカーシー氏は2023会計年度末を迎えた9月30日、政府閉鎖を回避するためのつなぎ予算を超党派の支持を得て成立させていた。

 これに共和党強硬派の一人、マット・ゲイツ(Matt Gaetz)議員が反発し、動議を提出した。同議員は、マッカーシー氏は約束を守らなかったと繰り返し批判。採決後には、「ケビン・マッカーシーが解任されたのは誰の信頼も得ていないからだ」と語った。

 議長解任を受け、下院では新議長が選出されるまで審議が停止される。共和党はこの日午後6時30分(日本時間4日午前7時30分)から新議長選出について協議する予定。(c)AFP