バウアー投手、性的暴行疑惑めぐる訴訟で女性と和解
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【10月3 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に所属していたトレバー・バウアー(Trevor Bauer)投手と、2021年に同選手から性的暴行を受けたと告発していた女性が和解したと、2日に代理人弁護士が明らかにした。
ナ・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)受賞歴もあるバウアーは、MLBでのキャリアを阻まれることになった性的暴行疑惑をめぐってこの女性を名誉毀損(きそん)で提訴しており、女性もこれに反訴していたが、双方が訴えを取り下げた。バウアーの弁護チームによると、女性への和解金などの支払いはなかったという。
バウアーも同日、和解の成立を受けて自身の動画チャンネルでこの出来事については終わりにしたいとの考えを示した。
「この2年間、公の場において自分の誠実さや名声を守ることを余儀なくされた」
「とにかく、自分は野球で勝つことや世界中のファンを楽しませることに集中したいから、このようなことをしなければならないのは、これが最後であることを望んでいる」
「きょう、人生を先に進められることになってうれしい」
バウアーは、合意の上で性行為していた際に相手が意識を失うほど首を絞めたり頭部を殴ったりしたとして、女性が接近禁止命令を求めて提訴した2021年6月以降、MLBでの登板はなかった。疑惑については否定しており、これまで刑事責任も問われていない。
一方、MLBはバウアーを休職扱いにした後、調査で同選手がドメスティックバイオレンス(DV)・性的暴行・児童虐待に関連するリーグ規定に違反したことが判明したとして、2年間の出場停止処分を科した。
バウアーは今季からMLBでのプレー復帰が可能となっていたものの、1月にドジャースから解雇された。現在は日本プロ野球(NPB)の横浜DeNAベイスターズ(Yokohama DeNA BayStars)に移籍し、キャリアの再出発を果たしている。(c)AFP