【10⽉3⽇ Peopleʼs Daily】第19回アジア競技大会第19回アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)は、人と文化の息吹があふれる祭典でもある。

 大会グラフィックテーマの「潮涌」は、全体が扇状で、銭塘江、銭江潮、競技トラック、インターネットのイメージ、アジア・オリンピック評議会(OCA)を象徴する太陽の図形などの要素を融合させた。

 杭州市(Hangzhou)は「絹の都」だ。アジア大会のシンボル図形の「潤沢」はシルクのイメージであり、「温潤万方、沢被天下(世に温潤をもたらし天下に恩恵を与える)」という情趣と気概を示している。

 アジア大会では西湖をイメージしたメダルのデザイン、中国スポーツ代表団の礼服のデザインに取り入れられた磁器の要素など、伝統文化が細部にまで取り入れられている。また、競技会場の建物にも絹文化や中国の自然の要素が取り入れられた。

 大会組織委員会の関係者は「違ったアジア大会が見えてきます。多様な人と文化の要素は、杭州という都市の文化の奥深さと独特の美学を反映しています」と説明した。

 杭州オリンピックスポーツセンターのアジアの花のテーマ園は200余りの品種の花が集められ、「アジアの人びととの団結と共進」の理念を示した。杭州臨平人民広場のアジア大会観戦スペースの壁には「運河」や「無形文化遺産」などが描かれた。臨安銭王街では、建物の外壁にある大会に関連する壁彫が目を引く。杭州の街は大会をテーマにした光景であふれている。

 選手村には、伝統文化の旅を堪能できるさまざまな文化小屋が設けられ、喫茶したり、扇子作りを鑑賞したり、刺しゅうや青磁、篆刻などを見学するだけでなく体験することもできる。さらに杭州市内には、無形文化遺産を体験できる場所が50か所も設けられた。

 さらに、浙江省(Zhejiang)内の100余りの文化施設が連動して、大会をテーマに5300件余りの大衆文化イベントを実施している。ジャンルは音楽、舞踊、演劇、語り物、美術、写真など多岐にわたる。

 杭州市蕭山区の「アジア大会青年Vステーション」では空気入れ、データケーブル、充電器などの用品がそろっているだけでなく、ボランティアが楽しそうに観光客に杭州の美しい景色を紹介している。物品の貸し出しから情報の問い合わせ、交通案内まで、ボランティアのサービスは心配りが行き届いている。

 人びとは「一人一人がもてなす人だ」という呼び掛けに応え、アジア大会への情熱を高めてきた。杭州市内では148万人の都市ボランティアが街の至る所で、人々に温かくあいさつし、奉仕している。

 アジア大会はアジアの健児が共に競技をするだけでなく、「美を共にする」という理念を実践している。また、大会にはセパタクロー、カバディ、空手などアジア文化の特色を持つ非五輪種目が追加された。より多くの国と地域の積極的な参加を促すためだった。

 誠意を込めて運営される杭州アジア大会は、人と文化の奥深さと情緒を各地からの来客にもたらすはずだ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News