【10月1日 AFP】中国外務省報道官は9月30日、中国は年間数十億ドルをかけ世界中に偽情報を広めていると米国務省が報告書で指摘したのを受け、米国こそ「うその帝国」だと反論した。国営新華社通信が伝えた。

 報道官は、米国の報告書自体が「事実や真実をねじ曲げた偽情報」だと主張。「世界の情報空間を武器化することを考え出したのは米国だ」と非難した。また、「米国が『うその帝国』であり続けていることは事実が繰り返し証明している」と述べた。

 報告書は28日、米国務省傘下のグローバル・エンゲージメント・センター(Global Engagement Center)が公表した。中国はプロパガンダや偽情報、検閲などに年間数十億ドルを投じている一方、国家や共産党に関する肯定的なニュースを広めていると分析。同センターの幹部は、こうした中国の慣行を阻止しなければ「緩やかだが着実に民主主義的価値が破壊される」恐れがあると警告した。(c)AFP