【10月1日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前大統領は9月30日、ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)によるウクライナ東・南部4州の併合宣言から1年が経過したことに合わせ、さらなる領土拡大の可能性について言及した。

 ロシアは先月、4州で選挙を実施し、政権与党「統一ロシア」の勝利を発表したと主張。しかし、ウクライナ側が反転攻勢を強めていることもあり、いずれの地域も完全掌握には至っていない。

 ロシアの安全保障会議副議長を務めるメドベージェフ氏は、「特別軍事作戦はキーウのナチス政権を完全に追いやるまで続く」と述べ、「勝利はわれわれのものとなる。ロシアに併合される地域は増えるだろう」と続けた。

 ロシアは昨年9月、ドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)、ザポリージャ(Zaporizhzhia)、ヘルソン(Kherson)の併合を主張し、4州を「新たな地域」と呼んでいる。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は9月30日の記念日に先立ち、併合は「祖国」との再統一のための現地住民による歴史的な選択だと演説した。(c)AFP