【9月29日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏の側近だったアンドレイ・トロシェフ(Andrei Troshev)氏に、ウクライナ侵攻に参加する義勇兵を監督する任務を与えたことが、大統領府の29日の発表で明らかになった。

 発表によると、プーチン氏はトロシェフ氏が出席した会合で、「先の協議で、とりわけ特別軍事作戦の場でさまざまな任務を実行できる義勇兵部隊の組織化をトロシェフ氏に監督してもらうことを話し合った」と述べたという。

 この会合には、ユヌスベク・エフクロフ(Yunus-Bek Yevkurov)国防次官も同席しており、ワグネルがロシア正規軍に統合されることが明示された形となった。

 プリゴジン氏は6月に武装反乱を起こすも失敗。8月末、搭乗機が墜落し死亡した。

「セドイ(白髪)」のコードネームで知られるトロシェフ氏は、プーチン氏と同じサンクトペテルブルク(St. Petersburg)出身。ロシア軍の元大佐で、アフガニスタン、チェチェン、シリアでの従軍経験がある。(c)AFP