【9月29日 AFP】南米ウルグアイ沿岸でここ数週間にわたり、推定400頭以上のアザラシやアシカが死んでおり、原因は鳥インフルエンザだとして当局が警戒を強めている。

 首都モンテビデオのプレート(Plate)川河口でアシカからH5亜型の鳥インフルエンザが検出されて以降、関係省庁は状況を監視している。

 アザラシやアシカの死骸は、大西洋岸やプレート川沿いで見つかっている。感染防止策としてこれまでに350頭が埋められた。

 ウルグアイには推定31万5000頭のアザラシとアシカがいる。環境省動物部門トップのカルメン・レイサゴエン氏は「この疫病はコントロールできない。動物の免疫力が高まるのを待つしかないが、いつになるかは分からない」とAFPに語った。

 同氏は海岸を訪れる人に、アザラシやアシカに近づかないよう呼び掛けた。鳥インフルエンザは、まれにだが人間も感染する。(c)AFP