【9月29日 Xinhua News】中日平和友好条約締結45周年を記念し、日本の日中友好会館と中国の陝西省美術博物館が共催する「クーばあちゃんの魔法の花空間-庫淑蘭切り絵展」が22日、東京の日中友好会館美術館で始まった。

 21日に行われた開幕式では在日中国大使館の陳諍(Chen Zheng)公使参事官があいさつし、剪紙(せんし、切り絵細工)は中国で幅広い大衆的基盤を持ち、各民族の人々の社会生活に溶け込み、各種民俗活動の重要な構成要素となっていると紹介した。

 日中友好会館の小川正史理事長は庫淑蘭さん(クー・シューラン、こ・しゅくらん、1920〜2004)について、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)から中国で初めて「民間美術工芸の巨匠」の称号を授与された芸術家であると説明、日本でより多くの人が「クーばあちゃんの魔法の花空間」を訪れ、両国の民間交流が一層深まることを願うと述べた。

 陝西省美術博物館の王潇(Wang Xiao)館長は、日本の人々の陝西民間美術に対する理解を深め、両国民の友好を促進するため、同館が所蔵する庫さんの作品100点の中から70点を厳選して展示したとし、日本の友人が庫さんの故郷を訪れ同省の魅力を味わってもらいたいと述べた。

 陝西省生まれの庫さんは1996年、ユネスコから「民間美術工芸の巨匠」として認定された。2009年には中国剪紙がユネスコの無形文化遺産に登録され、中でも庫淑蘭さんの作品は傑出した代表的な作品となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News