【9月28日 AFP】たばこがコーヒーやワインと並ぶ文化的要素となっていたフランスで、最後のたばこ工場が年内に閉鎖される。工場を所有する企業が27日、従業員に通達した。

 閉鎖されるのは、地中海に浮かぶ仏領コルシカ(Corsica)島にあるアルタディス(Altadis、旧SEITA)の「Macotab」。たばこ大手フィリップモリス(Philip Morris)の委託で紙巻きたばこを製造していたが、最近になり契約終了が通達された。

 工場の従業員は1980年代初めには143人だったが、現在は約30人にまで減っている。

 フランス政府は飲食店やカフェでの喫煙を禁止するなど、喫煙や受動喫煙による健康被害を減らす取り組みを強化しており、たばこの販売本数は近年激減している。

 欧州では現在、ドイツとポーランドがたばこの主要製造国となっている。(c)AFP