【9月28日 AFP】英ロンドン南部クロイドン(Croydon)で27日、通学中の15歳少女が刃物で刺されて死亡する事件が発生し、17歳の少年が拘束された。英ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)が明らかにした。英国では刺傷事件が増加しており、警戒感が高まっている。

 救急隊が現場で救命処置を行ったが、50分後に死亡が確認された。

 警察は17歳の少年を拘束し、取り調べを行っているという。

 夜勤明けで帰宅中だった警備員の男性(50)は、ブレザータイプの学生服を着た少年が少女の首をナイフで刺しているのを目撃し、他の人たちと一緒に少年を追い掛けたと語った。ナイフは「黒色で薄く、長さ約30センチ」だったという。

 報道によると、女子生徒はバスから降りたところで、口論していたとみられる少年に襲われた。

 少女の身元は公表されていないが、クロイドンにある私立女子校「オールド・パレス・オブ・ジョン・ウィットギフト・スクール(Old Palace of John Whitgift School)の生徒だとされる。

 英国家統計局(Office for National Statistics)によると、イングランドとウェールズでは2022年度(2022年4月1日~2023年3月31日まで)、刺傷事件が5万件報告された。前年度比で5%、10年前と比べて75%増加した。2022年度、刺傷事件で25歳未満99人が死亡、うち13人は16歳未満だった。(c)AFP