【9月27日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は26日、全米自動車労組(UAM)がストライキを続ける中西部ミシガン州デトロイト(Detroit)の現場を訪れ、連帯を示した。現職大統領のスト参加は初めて。

 UAWの帽子をかぶり、青いジャンパーを着たバイデン氏は、赤いシャツ姿の組合員らに「あなた方は現在の水準を上回る大幅な賃上げ」を獲得するに値すると呼び掛けた。組合員らと握手を交わす一幕もあった。

 また、フォード・モーター(Ford Mortor)やゼネラル・モーターズ(General Motors)、ステランティス(Stellantis)など自動車大手に対し「彼らのために力を貸してほしい」と訴えた。

 2024年大統領選で激戦地になるとみられるミシガン州には翌27日、バイデン氏と再戦の可能性が出てきたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領も訪れる予定。

 今月15日に始まったUAWのストは、バイデン、トランプ両氏にとって主要な争点となりつつある。

 支持率低下や年齢をめぐる懸念、経済政策の浸透に苦慮するバイデン氏にとって、今回の訪問は労組支持の姿勢を明確に打ち出す狙いがあった。

 24日に公表されたABCニュースと米紙ワシントン・ポストの世論調査では、バイデン氏の支持率は42%と、トランプ氏の52%を下回った。(c)AFP/Aurelia End with Danny Kemp in Washington