フィリピン、中国設置の浮遊式障害物「撤去」 南シナ海
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【9月26日 AFP】フィリピン沿岸警備隊は25日、中国海警局が南シナ海(South China Sea)のスカボロー礁(Scarborough Shoal)に設置した浮遊式の障害物(ブイ)を撤去したと発表した。
スカボロー礁はフィリピン・ルソン(Luzon)島の西240キロ、中国・海南(Hainan)島から約900キロの地点にあり、中国に実効支配されている。フィリピン側は周辺海域で活動する自国漁民に定期的に物資を補給しているが、先週、その際に礁の入り口に長さ約300メートルの障害物が設置されているのを確認した。
フィリピン沿岸警備隊が公表した映像には、ゴーグルとシュノーケル、足ひれを着けた隊員が白いブイをつなぐロープをナイフで切断している様子が捉えられている。
別の映像には、転覆防止用の舷外浮材を装着した木製のボートに、ブイのアンカーを引き揚げている様子も映っている。すべての障害物が撤去されたかは不明。
沿岸警備隊は「障害物は航行の妨げになっており、明白な国際法違反」だと主張。撤去は「大統領の指示に基づいて」行われたとしている。(c)AFP