コーラン燃やした男を殴った「息子は誇り」 チェチェン首長
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【9月26日 AFP】ロシア南部チェチェン(Chechen)共和国のラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長(46)は25日、イスラム教の聖典コーラン(Koran)に火を付けて勾留されている男を自身の息子、アダムさん(14)が殴ったとのうわさを認めた。
カディロフ氏は2007年以降、チェチェンで実権を握り、大規模な再開発事業とイスラム化を統括してきた。人権団体からは、拉致や超法規的殺害を命じたとして非難されている。
カディロフ氏はテレグラムで「私の息子が彼を殴った。正しいことをした」「アダムがしたことを誇りに思う。息子は自分の宗教を守るために、名誉と尊厳という成熟した理想を築いている」と述べた上で、カーキ色の服を着たアダムさんが別の男性を殴打しているとみられる動画を投稿した。
カディロフ氏は「聖典を冒涜(ぼうとく)し、火を付け、この大国の大勢の国民を心情を害する者は厳罰に処すべきだ」とし、コーランを冒涜した者を悪性腫瘍に例え、「焼灼(しょうしゃく)しなければならない」と訴えた。
カディロフ氏は昨年3月、息子のアクマットさん(16)、エリさん(15)、アダムさんをウクライナの前線に送ると表明。軍事作戦に参加していると公表していた。(c)AFP