【9月26日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長をめぐるキススキャンダルで、世界最優秀選手賞「バロンドール(Ballon d'Or)」を2度受賞している同国女子サッカー代表のMFアレクシア・プテラス(Alexia Putellas)ら3選手が証言することになったと、司法筋が25日に明らかにした。

 8月20日に行われたW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)決勝でスペインがイングランドを下した後、当時RFEFの会長を務めていたルビアレス氏は、表彰式で優勝メンバーであるヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇に無理やりキスをし、これが世界中から非難を浴びる騒動となった。

 この問題で辞職に追い込まれたルビアレス氏は、さらに性的暴行の罪で訴追され、今月15日に初めて出廷。10月2日にプテラスをはじめ、DFイレーネ・パレデス(Irene Paredes)とGKミサ・ロドリゲス(Misa Rodriguez)が証言台に立つ予定であることが分かった。

 W杯でスペイン代表の主将を務めた4選手のうちの1人であるプテラスは、今回のスキャンダルですぐさまエルモソを公式の場で擁護していた。

 一方、情報筋によると、この日はエルモソのきょうだいや友人の1人が証言を行った。同選手は、同意なくキスされた上にルビアレス氏の行為を正当化するよう圧力をかけられていたと主張しており、きょうだいと友人はいずれもこの供述内容を認めたとされている。

 現在はメキシコ女子リーグのCFパチューカ(CF Pachuca)でプレーするエルモソが、証言のために召喚されるかどうか、また、そうなった場合の時期については明らかにされなかった。(c)AFP