中国人民解放軍ジブチ駐留保障基地、平和・協力・友情のために尽力
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【9⽉27⽇ Peopleʼs Daily】中国人民解放軍(PLA)のジブチ保障基地の運用が始まったのは2017年8月1日だった。
中国は2008年から護衛編隊をアデン湾(Gulf of Aden)などソマリア周辺海域に派遣してきた。しかし将兵の休息や整備と補給などの問題が出た。ジブチでの基地設立は、中国軍が国際的義務をよりよく履行することにも、ジブチの発展促進にも、中国がアフリカと世界の平和と安定のためにより大きな貢献をすることにも役立つ。そこで、中国とジブチ側は友好的な協議を経て、中国軍のジブチ保障基地の設置を決定した。
基地は現在までに、ジブチ軍とジブチ駐屯の外国軍と協力合同演習や訓練を10回余り実施した。参加した2国間・多国間交流活動は200回余りで、「友情杯」バスケットボール大会やサッカー大会も5回開催した。いずれも、相互信頼と理解を増進し、平和と友情を伝える活動だ。
青少年は経済や社会発展の未来だ。基地とジブチ側は安定した教育援助メカニズムを構築し、公益教育支援活動を展開している。基地は今年1月、ジブチ市)バルバラ地区の三つの小学校に事務用パソコン、プロジェクター、机や椅子、文房具やスポーツ用具などを寄贈した。地元の学校への公益援助を行うのは3回目だった。
「白内障に6年間悩まされてきましたが、今日やっと見えるようになりました!」――ジブチ人で66歳のモハメド・アリ・アフメド(Mohamed Ali Ahmed)さんは感激のあまりさらに、「中国人医師と看護師に感謝する!」と叫んだ。
基地は2019年12月、ジブチ保健省と協力して25日間にわたる特別医療サービスで、100人余りの白内障患者に無料で手術を実施した。ジブチのイスマイル・オマル・ゲレ(Ismael Omar Guelleh)大統領は、基地の医療従事者10人に「独立記念日勲章」を授与することを決めた。ジブチ保健省の関係者は、「中国の軍医は現地の白内障患者に福音をもたらした。このような大きな愛の行動はジブチ国民に必ず記憶されるでしょう」と述べた。
基地は2019年から、ジブチ軍の病院と医療支援協力を展開している。これまでに延べ100人以上の専門家を派遣し、45例の手術支援をした。中国側は臨床技能研修も実施している。
ジブチは2019年、豪雨に見舞われて洪水被害で死傷者も出た。基地はジブチ側の要請に応じて将兵を出動させ、1000人以上を救出するなどした。地元住民のイデル(Idle)さんは「友人の1人は家が洪水にのみ込まれそうになり、一時は絶望的でした」と語った。中国の将兵が駆け付けて救助してくれたという。
基地幹部の張大千(Zhang Daqian)氏は「2018年にジブチに来た時には、中国語を話せる人は少なかったです」と述べた。今では任務のために外出するたびに、現地の人びとは熱心に中国語で「こんにちは」と言い、親指を立てて中国の軍人を称賛してくれるという。張氏は「変化の背後には中国の将兵が6年以上にわたり現地に奉仕してきたことがあります。このような変化にわれわれは鼓舞されて努力を続けています」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News